犬の皮膚が赤いときに考えること|犬の皮膚の赤みの原因と対処法を獣医師が解説!

犬の皮膚が赤くなっていると痛々しくて心配になりますよね。
「愛犬の皮膚が赤くなっているけど、様子を見ていいかわからない」
このような飼い主様も多いのではないでしょうか。
犬の皮膚の赤みは一時的なものもありますが、皮膚病が原因であることも多いです。
今回は犬の皮膚が赤くなる原因と対処法、そして予防のためのケアについて解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、愛犬の皮膚が赤くなったときに役立ててください。

頭を撫でられるビーグル

犬の皮膚が赤くなるのはなぜ?

犬の皮膚が赤くなるのは皮膚に炎症が起きて、血流が増えるためです。
皮膚に炎症が起きると血管が広がって、皮膚表面の赤みが増して見えるようになります。
また犬の皮膚は人よりも薄く、被毛にかくれているため変化に気が付きにくいです。
皮膚の赤みは一時的な場合もありますが、基本的には皮膚病を疑う必要があります。

犬の皮膚が赤いときは動物病院へ

犬の皮膚が赤くなったときは早めに動物病院で相談することが大切です。
日常の中で犬の皮膚はお風呂や興奮、ケガなどにより一時的に赤くなることもあります。
愛犬の皮膚が赤くなった程度なら、病院に行かずに様子を見たくなりますよね。
しかし以下のような症状を伴う場合は、皮膚病の可能性があるため動物病院を受診しましょう。

  • かゆみ

  • 脱毛

  • かさぶた

  • フケ

  • べたつき

犬の皮膚の赤みは原因によって治療法が異なり、見た目だけで判断することは難しいです。
このため人用の塗り薬や以前処方された薬を自己判断で使うと、かえって炎症が悪化することもあります。
愛犬の皮膚を守るためにも早めに獣医師による治療を受けましょう。

犬の皮膚の赤みの種類

犬の皮膚が赤くなる皮膚病

犬の皮膚が赤くなる場合は、皮膚病になっていることがほとんどです。
今回は比較的起こることが多い以下の5つの皮膚病を解説します。

  • 犬アトピー性皮膚炎

  • 膿皮症

  • マラセチア性皮膚炎

  • ホットスポット(化膿性外傷性皮膚炎)

  • 蕁麻疹

犬アトピー性皮膚炎

犬アトピー性皮膚炎は環境アレルゲンに反応して犬の皮膚に炎症を起こす皮膚病です。
犬アトピー性皮膚炎の犬は皮膚バリアが弱く、乾燥や物理的な刺激にも弱くなります。
この病気ではとくに以下の部位に左右対称に皮膚の赤みがみられることが多いです。

  • 手足

  • お腹

犬アトピー性皮膚炎ではかゆみがまず起き、皮膚をかいているうちに赤くなっていきます。
治療ではかゆみ止めの薬とあわせて、保湿やスキンケアを継続することが重要です。

膿皮症

膿皮症は皮膚に常在しているブドウ球菌が皮表や毛穴で増殖して起こる皮膚病です。
膿皮症では皮膚に赤いぶつぶつや円形のフケやかさぶたが見られることがあります。

また膿皮症はアレルギーや内分泌疾患などの基礎疾患が隠れていることがほとんどです。
一時的に良くなっても、基礎疾患を治療しないと再発を繰り返すことも多いです。
治療にはブドウ球菌の消毒や静菌作用のあるエリスリトールが用いられます。
エリスリトールについてはこちらを読んでみてください。

犬の皮膚の健康とエリスリトールの関係|エリスリトールの作用を解説

マラセチア性皮膚炎

マラセチア性皮膚炎は皮膚の常在菌であるマラセチアが過剰に増殖して起こる皮膚炎です。
皮脂が多いとマラセチアは増えやすく、皮膚に赤みやべたつき、かゆみを起こします。
マラセチア性皮膚炎では以下のようなこすれやすく蒸れやすい部位でよく起こります。

  • 首の付け根

  • 内股

またマラセチア性皮膚炎もアレルギーや内分泌疾患が背景にあることが多いです。
治療は背景にある病気を治療しながら、シャンプーやスキンケアを行うことが重要です。

ホットスポット(化膿性外傷性皮膚炎)

ホットスポットは体の一部分を犬が急にかきむしり、真っ赤にただれる皮膚炎です。
ホットスポットは以下の刺激をきっかけに犬が同じ部位をかきむしることで起きます。

  • 表面の雑菌の増殖

  • ケガ

  • トリミング

  • 虫刺され

  • 外耳炎

  • ストレス

ホットスポットは体のどこにでも起こり得ますが、顔や首周りでの発生が多いです。
ひどい場合は化膿したり出血したりすることもあるため、はやめの治療が大切です。

頬にホットスポットのあるトイプードル

蕁麻疹

蕁麻疹は急に皮膚が赤くなって盛り上がるような変化が出る皮膚反応です。
蕁麻疹は皮膚の内側がむくんで起こるため、円形に膨らんだような見た目をしています。
また蕁麻疹の原因は以下の5つが多いです。

  • 環境アレルゲン

  • 食物アレルゲン

  • 虫刺され

  • 接触物

  • 薬剤

蕁麻疹は短時間で消えることもありますが、見つけたら早めに動物病院を受診しましょう。

犬の皮膚の赤みを防ぐためのおうちケア

犬の皮膚の赤みを予防するためには、日常のケアも大切です。
以下の3つのスキンケアを取り入れてみてください。

  • 腸活

  • 保湿

  • 皮膚への刺激の回避

腸活

腸活は皮膚の赤みを予防する上で有効なサプリメントです。
腸活で腸内環境を整えると免疫バランスも整い、アレルギー反応が起きにくくなります。
とくに犬アトピー性皮膚炎が基礎疾患にある場合は取り入れてみるとよいでしょう。
腸活についてはこちらもチェックしてみてください。

犬の腸活完全攻略ガイド|腸と皮膚の意外な関係とは

保湿

保湿は乾燥によって低下した皮膚バリア機能を改善させる効果があります。
皮膚バリアが弱いと皮膚の常在菌に感染して、皮膚の赤みを起こしやすくなります。
とくに犬アトピー性皮膚炎により乾燥しやすい犬では、こまめな保湿が大切です。
保湿についてはこちらも読んでみてください。

犬の保湿ケア|乾燥肌や皮膚病対策にグリセリンは効果的?

皮膚への刺激の回避

金属製のブラシやバリカンによる刺激を避けることは皮膚が赤くなるのを防ぐために大切です。

ブラシやバリカンで傷ついた肌はかゆくなりやすく、激しくかきむしってしまう犬もいます。

また、洗浄力の強いシャンプーの使用やゴシゴシと過度に洗う行為も避けた方がよいでしょう。

まとめ

犬の皮膚の赤みは皮膚病が起きているサインです。
皮膚が赤くなる原因はさまざまであり、病気に合わせた適切な治療が必要です。
日常のケアと適切な治療を組み合わせることで皮膚が赤くなるのを予防できることもあります。
今回の記事を参考に、愛犬の健康な皮膚を守っていきましょう。

 

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記事監修者

伊従慶太獣医師

どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科主任皮膚科医
伊從 慶太
アジア獣医皮膚科専門医・獣医師・獣医学博士(獣医皮膚病学)

麻布大学を卒業後、岐阜大学連合獣医学研究科にて博士課程を修了。
東京農工大学、ドイツミュンヘン大学およびスウェーデン農業科学大学において小動物および大動物の皮膚科研修を経て、2015年にアジア獣医皮膚科専門医を取得。
現在は、どうぶつの皮膚科・耳科・アレルギー科で診察を行う傍ら、全国の獣医師に対する教育活動や学会活動、細菌性皮膚疾患、スキンケア分野を中心とした研究活動を行う。