皮膚トラブルの相談が増える中、動物病院では皮膚科診療の重要性はますます高まっています。アトピーや外耳炎、慢性的な皮膚疾患に悩む飼い主に対して、専門性の高い診療と丁寧な説明を提供することが求められています。
しかし、複数の獣医師やスタッフが関わる臨床現場では、診療の考え方や方針を揃える難しさもあることを耳にします。
そこで今回は、大阪府堺市のつむら動物病院、院長の津村先生に、チームで取り組む皮膚科診療の工夫や、スタッフ全員での学びとして導入している「FINAL ANSWER ACADEMY」の活用について伺いました。
インタビュアーは、同アカデミーの監修者であり、皮膚科専門医として国内外で活躍する伊從先生です。
津村 文彰（つむら ふみあき）
獣医師／つむら動物病院 院長
大阪府堺市で「つむら動物病院」を開院。皮膚科診療に注力し、院内のチーム連携と飼い主との対話を重視した診療を行っている。
伊從 慶太（いより けいた）
獣医師／獣医学博士／アジア獣医皮膚科専門医
ファイナルアンサー開発者
著書に「獣医皮膚科専門医が教える 犬のスキンケアパーフェクトガイド」「UP DATE 犬アトピー性皮膚炎 2025年版」「動物スキンケア実践ガイド2022」などがあり、国際論文も50報以上にのぼる。
FINAL ANSWER ACADEMYとは？
FINAL ANSWER ACADEMYは、獣医皮膚科専門医・Dr.伊從が監修・撮影した、皮膚と腸内環境の関係に着目した全15本・275分のオンラインe-Learningプログラムです。
犬アトピー性皮膚炎と膿皮症を中心に、現代・未来の皮膚科スタンダードを体系的に学べます。
FINAL ANSWER ACADEMY導入の経緯と目的
伊從先生： 本日はお忙しい中ありがとうございます。早速ですが、つむら動物病院では「FINAL ANSWER ACADEMY」をスタッフの皆さまが受講されていると伺いました。どのような経緯で導入され、どのような目的で活用されているのでしょうか？
津村先生： もともと、「FINAL ANSWER ACADEMY」が始まる前に、伊從先生の皮膚科講義を受けていたことがあり、そこでの内容に非常に共感したのがきっかけです。 日本全体で皮膚科診療の水準に差があると感じており、院内全体の知識を底上げしたいと考えて導入しました。
伊從先生： アカデミーを導入されて、院内での皮膚科診療に変化はありましたか？
津村先生： 年々進化する皮膚科診療の知識をアップデートし、生理学的な側面から整理できたのは大きな変化です。
たとえば、治療薬の使用法についての考え方も共通認識を持つことができ、薬剤使用の判断もより慎重になったと感じます。これは動物にとっても非常に良いことだと感じています。
チームで取り組む皮膚科診療と「FINAL ANSWER」の活用
伊從先生： スタッフ全員でアカデミーを受講されているとのことですが、チームでの皮膚科診療において、どのような点に気をつけていらっしゃいますか？また、「FINAL ANSWER」のようなサプリメントはどのように活用されていますか？
津村先生： 獣医師間で診療方針を統一することを重視しています。飼い主様は毎回同じ獣医師に診てもらえるとは限りませんし、担当医によって言うことが違っては困惑させてしまいます。
そのため、獣医師同士のミーティングを月2回程度行い、皮膚科に限らずさまざまな症例について話し合い、治療方針や注意点を共有しています。
「FINAL ANSWER」に関しては、皮膚科診療のベースとなる考え方を学んだ上で、飼い主さまへの説明や推奨を行っています。 特に、腸内環境を整えることの重要性はアカデミーでも強調されており、「FINAL ANSWER」はそのサポートとして有用だと感じています。
伊従先生：素晴らしい取り組みですね。 当院では、「FINAL ANSWER No.1」を基本とし、さらなるアプローチを求める場合に「No.2」を併用する“追いファイナルアンサー”的な提案をしていますが、津村先生の病院ではどうでしょうか？
津村先生： 当院でも「FINAL ANSWER No.1」をベースとして、必要に応じて他の治療法と組み合わせています。
特に、子犬の初診時など飼い主様のモチベーションが高い時期に、腸内環境を整えることの大切さをしっかりお伝えするようにしています。早期から腸内環境に配慮することで、将来の健康な皮膚の維持にもつながると考えています。
伊從先生：当院でも、誕生日月に「FINAL ANSWER」の安価なバージョンである「FIRST STEP」をプレゼントするような取り組みをしており、飼い主様から「うんちの調子が良くなった」と継続していただけるケースも出てきています。
津村先生：飼い主様の満足度向上にも繋がっているのではないでしょうか。
伊從先生：そうですね！「FINAL ANSWER」や「FIRST STEP」を通じて健康な状態を維持するという目標が重要であり、コンセプトを理解して長く取り組んでいただくことが大事ですね。
話は変わりますが、「FINAL ANSWER ACADEMY」について、今後アドバンス編のような、より専門的な内容の講座があれば受講したいと思いますか？例えば、外耳炎やマラセチア、下痢の治療法など、より具体的な内容です。
津村先生： ぜひ受講したいです。定期的に情報をアップデートできるのは非常にありがたいですし、1度受講しただけでは忘れてしまうこともあるので、継続的に学べる環境は重要だと感じています。
さいごに
伊從先生：本日は貴重なお話をありがとうございました。つむら動物病院様の、チーム一丸となった皮膚科診療への取り組みや、「FINAL ANSWER ACADEMY」と「FINAL ANSWER」の活用事例は、多くの動物病院にとって参考になるのではないでしょうか。今後のさらなるご活躍を期待しております。
津村先生・伊從先生：ありがとうございました。
今回は、「FINAL ANSWER ACADEMY」を病院全体で活用し、皮膚科診療の質を高めているつむら動物病院・津村先生にお話を伺いました。
スタッフ間の情報共有や診療方針の統一、飼い主さまへの説明の仕方まで、アカデミーの学びを現場で活かす姿勢は、多くの病院にとって実践的なヒントとなる内容だと感じました。
「FINAL ANSWER ACADEMY」にご興味をもたれた方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。講座内容の詳細や導入方法についてご案内させていただきます。チームで学び、診療の質を高めたいとお考えの動物病院の皆さまをお待ちしております。
▶動物病院専用窓口ah-support@final-answer.co.jp
