【獣医師対談】腸活サプリ「ファイナルアンサー」の実践事例と活用ポイント

今、犬や猫の“腸活”が注目されています。

皮膚トラブルやアレルギー症状などの慢性疾患に対して、従来の治療に加えて“腸内環境のケア”を取り入れる動きが、動物医療の現場でも広がってきました。

そんな中、腸内環境を内側から整えるサプリメントとして開発されたのが「ファイナルアンサー」。ファイナルアンサーは、腸内の善玉菌のエサになるプレバイオティクス(ケストース)と、腸内フローラに好影響を与えるバイオジェニックス(パラカゼイ菌FA01株)の2つの成分を配合した腸活サプリメントです。

今回は、ファイナルアンサーを活用している獣医師の服部先生と、開発者である伊從先生に、臨床での使用シーンや治療との併用について自然な会話形式で語っていただきました。

 


服部慎平(はっとり しんぺい)

獣医師/日本獣医皮膚科学会認定医/JAHA総合臨床医

岐阜県瑞穂市にて「リトルドア ペットクリニック&ケア」を開院し、院長を務める。皮膚科診療に注力し、動物と飼い主双方に寄り添った丁寧な医療を提供している。

 

伊從 慶太(いおり けいた)

獣医師/獣医学博士/アジア獣医皮膚科専門医

ファイナルアンサー開発者

著書に「獣医皮膚科専門医が教える 犬のスキンケアパーフェクトガイド」「カラーアトラスBOOKS 犬と猫の皮膚病」「動物スキンケア実践ガイド2022」などがあり、国際論文も40報以上にのぼる。

  

 

臨床現場でファイナルアンサーを案内するタイミングと背景

伊從先生:今回はファイナルアンサーを現場で実際に活用されている服部先生にお話を伺います。よろしくお願いします。

服部先生:よろしくお願いします。

伊從先生:服部先生の病院でファイナルアンサーの取り扱いを始めてどれくらいがたちますか?

服部先生:約半年です。皮膚のお悩みがある子の健康管理の一環としてご案内することが多いですね。

伊從先生:そうなんですね。どのような経緯でファイナルアンサーを案内することが多いですか?

服部先生:伊從先生のSNSを見て興味を持って来院される方もいますし、院内に掲示している案内を見て、診察時に質問されることもあります。最近は“腸活”という言葉自体が話題になってきているので、「うちの子にも何かできることは?」というお話をされる方が増えてきました。

伊從先生:具体的には、どのような診療の流れの中で案内していますか?

服部先生:そうですね。たとえば除去食や内服薬を試して一通りの改善が見られたあと、「もう一歩踏み込んで何かできることはないか」となったタイミングで、補助的なアプローチの一つとしてご紹介することが多いです。

伊從先生:それはいいタイミングですね。

服部先生:減感作療法(アレルギーの原因となる物質をあえて少しずつ体に取り入れることで、体を慣れさせ、アレルギー反応を徐々に和らげていく治療法)をご提案することもありますが、心理的なハードルを感じられる飼い主さんも多くて…。その点、腸活は「試してみたい」と前向きに受け取ってもらいやすい印象があります。

腸活を継続してもらうための工夫とポイントについて

伊從先生:飼い主さんにファイナルアンサーをご案内した後、どんな感想をいただくことが多いですか?

服部先生:「お腹の調子が安定してきた気がする」や「以前より皮膚のトラブルが落ち着いてきたかも」といった声をいただくことがありますね。もちろんすべての子に同じような反応が出るわけではありませんが、体調管理の一環として捉えていただけるようにお話ししています。

伊從先生:継続が大切ですよね。導入や続けてもらうための工夫は何かされていますか?

服部先生:やはり最初の飲み始めが一番のハードルになるので、タイミングは意識しています。除去食が一段落したあとや、飼い主さんの気持ちに余裕ができた頃合いを見て提案するようにしています。一度に複数のことを進めると、かえって続かなくなってしまうこともあるので。

伊從先生:おっしゃる通りですね。

服部先生:あとは、ご案内するパンフレットに伊從先生のSNSアカウントのリンクを掲載させていただいたりしています。ファイナルアンサーを作ったのが伊從先生だと分かると安心される飼い主さんも多いですし、僕がいろいろ説明するより一目瞭然です。

他には、味を気にする飼い主さんも多いので、診察室で試しに1つ食べてみてもらうこともあります。「僕も食べたんですけど、甘くて食べやすいですよ」と説明すると、飲み始めのハードルも下がるみたいです。

他製品との併用や治療バランスの考え方

服部先生:開発者の伊從先生にお伺いしたいのですが、脂肪酸系の補助製品とファイナルアンサーを併用する場合、どちらを先にご案内することが多いですか?

伊從先生:私の場合は、初診の流れから考えるとファイナルアンサーの方を先に提案することが多いです。除去食との組み合わせを優先するケースも多く、脂肪酸系サプリメントはもう少し後の段階での提案になる傾向ですね。

一部の抗炎症薬の使用量を見ながら脂肪酸系サプリメントを併用することで安定しやすくなることもありますが、まずは薬でしっかりと症状をコントロールしてから、補助的な選択肢として加える方針をとっています。

服部先生:しっかり抑えてから段階的に進めるということですね。

伊從先生:はい。多くのケースでは1カ月ほどで症状が落ち着いてくるので、その後に除去食と並行して調整していく流れが自然です。

脂漏や被毛のコンディションが気になる場合には、脂肪酸を含む製品を取り入れることもあります。特に長毛の子などでは、見た目の印象が変わると飼い主さんの満足度も高まりやすいです。

ファイナルアンサー使用中の気づきと対応事例

服部先生:ひとつ気になった例があります。ある柴犬の子で、経口薬を中止してファイナルアンサーを開始してから3カ月ほど経った頃、お尻をこする仕草が見られるようになりました。診察したところ肛門腺が溜まっていたので処置しましたが、1カ月後にも同じことが起きたんです。便の性状が変化して圧が弱くなり、結果的に肛門腺が溜まりやすくなったのではないかと考えました。このようなケースでは、どういった対応をされていますか?

伊從先生:便がやや柔らかくなったという声や、逆に肛門腺の調子が良くなったというケースもあります。便の硬さによる刺激が減った影響もあるかもしれません。そういうときは、食物繊維やイヌリンを追加して様子を見てもいいかもしれません。うちでは、イヌリンを多く含む菊芋のおやつなども使っています。

服部先生:ありがとうございます。食物繊維の追加は考えていなかったので、今後の提案に取り入れてみたいと思います。

コンセプトを理解して案内することの大切さ

服部先生:飼い主さんから他のサプリについて質問されることもありますが、そういった場合は菌株や理論の違いを丁寧に説明しています。

伊從先生:類似した製品はたくさんありますが、製品の背景や理論をしっかり理解しておくことが大切ですよね。いずれの製品を使うにしても、まずは必要な治療を段階的に行い、一定の状態まで整えてからの導入が望ましいということは、しっかりと伝えるべきだと思います。

服部先生:そうですね。実際には、重度の皮膚のトラブルがある中で腸活だけを先行して希望される飼い主さんもいらっしゃいますね。そうした場合は順を追って説明し、治療とのバランスをとるようにしています。

伊從先生:飼い主さんの自己判断でファイナルアンサーを導入した結果、期待と違ったというケースも見聞きします。そもそも皮膚トラブルではないケースに使ってしまうと、本来の目的に合っていないこともあります。

そういったケースを防ぐためにも、医療側でコンセプトをしっかり理解して、適切な時期や背景をふまえて提案できるようにすること。それがクライアントエデュケーションの本質だと思います。

服部先生:まさにそうですね。特に皮膚科にとっては、そのあたりの情報整理と丁寧な説明がとても大切だと感じます。

 


 

今回は、ファイナルアンサーの開発者である伊從先生と、実際に臨床で活用されている服部先生にお話を伺いました。

製品の機能だけでなく、“どのタイミングで、どのように提案するか”という視点が、あらためて現場では大切になることを感じさせられる対談となりました。

腸活という選択肢は、皮膚疾患に限らず、体調管理の一環として取り入れられる可能性を秘めています。

今回の対談が、飼い主さまへのご提案や日々の診療を見つめ直すひとつのヒントになれば幸いです。


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